岩盤浴で「疲れる」「だるい」と感じるのはなぜ?それは好転反応かも?

効果

「岩盤浴に行ったのに、なんだか逆に疲れた…」「だるいし、頭も重い。これって普通なの?」
そんな疑問を感じてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

本記事では、岩盤浴の後に疲れやだるさを感じる理由について、科学的な根拠をもとに解説します。


岩盤浴の後に「疲れる」「だるい」と感じるのは普通?

岩盤浴は、天然鉱石の上に寝そべり、遠赤外線やマイナスイオンの効果で身体を内側から温める温熱療法の一種です。
サウナよりも低温でじっくり汗をかけるため、リラックスやデトックス目的で利用する人が増えています。

多くの方が岩盤浴後に感じるこれらの症状は、一見すると体調不良のように思えますが、多くの場合、体が内側から活性化し、浄化・調整が進んでいる証拠、つまり「好転反応」である可能性が高いです。


好転反応とは?

好転反応(こうてんはんのう)とは、体の自然治癒力が高まり、体内の毒素が排出されたり、滞っていた機能が正常に戻ろうとする過程で一時的に現れる不調やだるさのことを指します。
これは体の回復プロセスの一環で、マッサージ・鍼灸・断食・岩盤浴などでもよく見られます。岩盤浴も例外ではなく、大量の発汗を促し、血行を促進することで、体内のデトックスや細胞の活性化が進むため、好転反応が起こりやすいとされています

つまり、岩盤浴の後に「疲れる」「だるい」と感じるのは、身体が老廃物を排出しようとしている証拠とも言えます。

好転反応の主な症状の例

好転反応として現れる症状は個人差がありますが、以下のようなものが挙げられます。

  • 強い眠気、倦怠感、だるさ:体が休息を求めるサインであり、回復に必要なエネルギーを使っている状態です。特に岩盤浴後 眠くなる方は多いでしょう。
  • 頭痛、頭の重さ:血行が急激に促進されることによる一時的な症状です。岩盤浴後 頭痛を感じることもあります。
  • 筋肉痛のような感覚:血行改善により、普段使われていない筋肉に酸素や栄養が行き渡ることで起こることがあります。
  • 下痢、便の異常:腸内環境の改善や、体内の老廃物排出の過程で起こることがあります。
  • 発疹、かゆみ:皮膚からの毒素排出(デトックス)の一環として現れることがあります。

これらの症状は通常、数時間から数日程度で治まることがほとんどです。個人の体質や岩盤浴の頻度、体調によって異なりますが、症状が長引く場合は、無理せず専門医に相談することも大切です。


岩盤浴と「下痢」の関係|好転反応の一種?

「岩盤浴のあとにお腹がゆるくなった」「下痢になった」という声もあります。
これは、自律神経が整う過程で副交感神経が優位になることにより、腸の動きが活発化するためです。

腸の動きが活性化すること自体は良いことですが、体が敏感な人は一時的に下痢のような症状が現れることもあります。
これもまた好転反応の一種と考えられており、通常は数時間〜1日程度で治まります。

ただし、次のような場合は好転反応ではなく、体への負担が強すぎた可能性もあるため注意が必要です:

  • 何度も下痢を繰り返す
  • 激しい腹痛を伴う
  • 吐き気・めまいなど他の強い症状が出る

このようなときは、無理せず医療機関に相談しましょう。


なぜ岩盤浴で疲れると感じるのか?3つの主な理由

岩盤浴で疲れる理由は、主に3つあります。これらはすべて、体がより良い状態へと変化しようとしている証拠でもあります。

1. 体内の水分・ミネラルが失われるため

岩盤浴では、通常の入浴よりもはるかに大量の汗をかきます。この汗と一緒に、体内の水分だけでなく、健康維持に不可欠な電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)も体外へ排出されます。電解質は、神経伝達や筋肉の収縮など、体の様々な機能に深く関わっています。そのためこれによって一時的に脱水状態ミネラル不足になり、岩盤浴後に体がだるいといった倦怠感や疲労を感じやすくなります。

特に普段から水分摂取が少ない方や、汗をかきにくい方は、岩盤浴による急激な発汗で体が驚き、より強く疲労を感じることがあります。これは、体が水分とミネラルを求めているサインなので、岩盤浴中はこまめな水分補給が非常に重要です。

2. 血流の変化で眠気や頭痛が起きるため

岩盤浴の大きな効果の一つは、全身の血流促進です。温熱効果により血管が拡張し、血液がスムーズに体内を循環するようになります。これは、酸素や栄養が全身に行き渡り、老廃物の排出が促されるという点で非常に良いことなのですが、急激な血流の変化に体がついていけない場合があります。

特に、普段から血行があまり良くない方や、低血圧の方は、血流が急激に増加することで、一時的に脳への血流のバランスが崩れ、ぼーっとしたり、岩盤浴後に頭痛を感じたり、立ちくらみがしたりすることがあります。これは、体が新しい血流の状態に慣れようとしている過程であり、適応期間のようなものです。岩盤浴中は、急に立ち上がったりせず、ゆっくりと行動するように心がけましょう。

3. 体がオーバーワーク状態になるため

岩盤浴は、ただ横になって温まるだけのように見えますが、実は体にとっては「軽い運動状態」でもあります。温かい岩盤の上に横たわることで、体温が上昇し、大量の汗をかくというプロセスは、代謝を活発にし、内臓器官にも少なからず負荷をかけます。

特に普段あまり運動をしない方や、体力に自信がない方は、岩盤浴による体温上昇と発汗作用が、普段使わない体の機能を活性化させるため、岩盤浴で疲れると感じ、あとで反動として強い疲労感や岩盤浴の次の日にだるいといった倦怠感が出ることがあります。これは、体がデトックスや自己修復のためにエネルギーを消費している証拠であり、体が健康な状態へと向かうために必要なプロセスと捉えることができます。


疲れやすい人の特徴|こんな人は注意!

  • 普段あまり運動をしない
  • 水分補給を怠りがち
  • 空腹・満腹で入浴する
  • 睡眠不足やストレスがたまっている

上記に当てはまる人は、岩盤浴によって一時的に体に強い負荷がかかることがあります。
とくに初めて体験する場合は、短時間・低温から始めるのがおすすめです。


岩盤浴後の疲労感を軽減する4つの対策

1. 十分な水分補給をする

岩盤浴中の発汗量は想像以上です。脱水症状やミネラル不足を防ぐためにも、岩盤浴に入る前、入浴中、入浴後にこまめに水分を補給することが最も重要です。水やお茶だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液など、電解質が含まれている飲み物を選ぶと、失われたミネラルを効率よく補給できます。体がだるいと感じる原因の多くは水分不足です。

2. 無理をせず短時間に抑える

「もっと汗をかきたい」という気持ちから、長時間入りっぱなしになるのは避けましょう。岩盤浴施設には休憩スペースが設けられていることがほとんどです。10~15分程度入浴したら、一度外に出て涼んだり、水分を補給したりする時間を設けましょう。体をクールダウンさせることで、負担を軽減し、好転反応を穏やかにすることができます。無理な入浴は、かえって岩盤浴で疲れる原因になります。

3. 空腹・満腹を避ける

胃腸に負担がかからない状態で入浴するのがベストです。
食後30分〜1時間空けるのが理想です。

4. 体調が悪いときは避ける

風邪気味、熱っぽい、睡眠不足など、体調が万全でないときには無理せずスキップしましょう。

5. 岩盤浴後はしっかり休息を

終了後は30分〜1時間はゆったり過ごすのが理想です。激しい運動や飲酒は避け、軽食と水分をとってリラックスしましょう。
もし岩盤浴後に眠くなると感じたら、無理せず仮眠をとるなどして、体を十分に休息させてあげてください。
岩盤浴の次の日にもだるいと感じる場合は、前日の疲労が残っている可能性があるので、睡眠を十分にとるようにしましょう。


まとめ|岩盤浴で疲れるのは「悪いこと」ではない

岩盤浴の後に「疲れた」「だるい」と感じるのは多くの人が経験している自然な反応です。
その正体は、老廃物の排出や体内バランスの調整が進む「好転反応」である可能性があります。

ただし、強い不調や長引く下痢などがある場合は、体への負担が強すぎた可能性もあるので注意が必要です。

体調や体質に合わせて、無理のない範囲で岩盤浴を楽しみましょう。
事前の準備とアフターケアをしっかり行うことで、より効果的にデトックス&リラックスできます。

岩盤浴で感じた疲れは、あなたの体が「ちゃんと働いた」証拠かもしれません。


岩盤浴をより楽しむためのQ&A

Q: 岩盤浴の次の日 眠いのはなぜですか?

A: 岩盤浴による深いリラックス効果と、体のデトックス・回復プロセスが主な原因です。岩盤浴で体が温まり、副交感神経が優位になることで、自然と眠気が誘発されます。また、体内の老廃物が排出される過程で、体が休息を求めているサインでもあります。これは岩盤浴後 眠くなるという好転反応の一つと捉えることができます。

Q: 岩盤浴後 頭痛がするのですが、大丈夫でしょうか?

A2: 一時的な頭痛であれば、血流の急激な変化や脱水が原因である可能性が高いです。特に普段から肩こりや首こりがある方は、血行改善によって一時的に頭痛を感じることがあります。水分補給をしっかり行い、無理せず休憩を挟みながら入浴することで軽減されることが多いです。しかし、我慢できないほどの痛みや、長時間続く場合は、医師に相談してください。

Q: 岩盤浴の好転反応の期間はどのくらいですか?

A: 好転反応の期間には個人差がありますが、一般的には数時間から2~3日程度で治まることが多いです。体が慣れてくると、だるさや眠気を感じにくくなることもあります。初めて岩盤浴を利用する方や、体質改善を目的としている方は、比較的強く好転反応を感じやすい傾向があります。症状が長引く場合は、入浴時間や頻度を調整してみましょう。

Q: 岩盤浴で疲れる理由を避けるにはどうすれば良いですか?

A: 上記の対策(こまめな水分補給、無理せず休憩、入浴後の休息、バランスの取れた食事)を実践することが重要です。特に、岩盤浴に入る前に十分な睡眠をとり、体調を整えておくことも大切です。過度な期待をせず、自分のペースで岩盤浴を楽しむことが、岩盤浴で疲れるのを軽減するカギとなります。

ゆるりら夫婦

夫婦で自宅での長時間作業による心身の疲れを岩盤浴で癒す“温活ライフ”を満喫中。もともとサウナ好きの夫に影響され、岩盤浴の心地よさに目覚めた妻と共に、夫婦のリラックスタイムとして日常に取り入れています。

このブログでは、訪れた施設のリアルなレビューや、在宅ワーカーならではの“整い方”、初心者にもやさしい岩盤浴の楽しみ方などを発信中。

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